【東北ボローズ】
東北ボローズ(とうほくぼろーず、Tohoku Boroes)は、2001年5月31日に誕生した日本の野球クラブチーム。仙台市民球団企業組合(略称CBS)に所属。現在の監督は犬飼 健一郎(二代目)。キャプテンは犬飼健一郎が兼任で務める(初代)。副キャプテンは佐藤大地、篠木俊希。
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【誕生】
2001年5月31日、日野一樹選手が入団選手第一号として入団し現在の前身である上杉ボローズが創設される。当時は道具、ユニフォームも十分になく、草の生い茂った公園で球団はスタートし、何もかもがボロいという理由からチーム名が「ボローズ」に決定した。こうしてボローズの歴史がスタートしたのであった。
【暗黒時代】
2001年にスタートした球団は同年に入団した日野一樹、犬飼健一郎、柴田充、三橋賢士朗の4人を主力に佐藤大地、内本健太、大山誠司らを補強し繁栄を続けるが、経営難に陥り球団としての存続が常に危ぶまれる状況下で試合を重ねることとなる。しかし2004年に伊藤諒、江戸光希、浅野祥男らを迎え戦力補強を行いチームとして存続を続ける。特に浅野は年間で投手として20勝、打者として200打点を記録するなど前人未到の記録を残した。
【東北ボローズ時代】
2010年 上杉ボローズから東北ボローズへと球団名を改称。
2013年 浅野祥男がプロ志望届を提出し四国IL・高知ファイティングドッグスからドラフト2位で指名され東北ボローズ史上初のプロ選手が誕生した。
2014年 球団は翌年度からCBS大会への参戦が決定し大型補強を敢行する。後に主力選手となる高久智広、篠木俊希、三輪幸太郎らに加え韓国の大砲・金も含め10選手が一斉加入。開幕から13イニング連続無失点、打者としても好成績を残した江戸光希がMVPに輝いた。
2015年 初出場のプライドジャパン甲子園大会にて畠山友孝が1回戦~準々決勝まで4試合連続完投の活躍を見せチームをベスト8へと導き、CBS推薦枠で東北選抜大会へ出場しベスト8に輝いた。この年、球団は大きく躍進し宮城県内にその名を轟かせた。5完投などでチームを支えた畠山友孝がMVPに輝いた。
2016年 機動力野球を展開し球団史上最多の年間106盗塁を記録。打者部門では2年目の保角剛が前年の不振から抜け出し打撃部門で史上初の三冠王に輝き、投手部門では防御率1.27と安定感抜群の成績を残した木村優斗がMVPを獲得した。
2017年 ブラックユニフォームが球団から発表される。四国アイランドリーグより浅野祥男が復帰し、復帰戦にて二塁打を放つ活躍を見せた。その年出場したバッティングセンター杯にて主催者シダックスより特別賞を受賞。チームは首位打者、最多安打などを獲得した三輪幸太郎がMVPに輝いた。
2018年 球団史上最高の21勝(7敗)を記録。初出場のキットずっと杯では高久智広が完投勝利を納めるなどチームをベスト4に導いた。5月13日には江戸光希が前人未踏の1試合5本塁打12打点20塁打を記録し、シーズン終盤までその打棒は止まらず史上2人目となる打撃三冠王に輝きMVPを獲得した。
2019年 CBS代表決定戦にて初の準優勝に輝く。初戦Freestyle戦、先発木村優斗は自らタイムリーを放ち、完投勝利。2回戦東京エレクトロン戦は同点で迎えた延長タイブレークで代打・犬飼健一郎が勝ち越し犠飛を放ち試合を決めた。準決勝は村瀬大樹が3安打3打点の活躍を見せ決勝進出を果たしたが、決勝にてFMCイーグルスに10-3で敗れ準優勝で幕を閉じた。
2020年 球団創設20周年。新型コロナウイルスの影響により開幕が5月31日にスライドし、過去最少の13試合の実施となる。ベテラン勢が奮起し犬飼健一郎が自身2度目打点王を獲得し佐藤大地が球団史上最高出塁率.553を記録。浅野祥男が開幕投手を務め勝利投手となるなど、投手として2勝、打者として打率.406を記録しMVPを獲得した。
2021年 開幕4試合を1勝3敗、CBS代表決定戦ではモンキーパンチと対戦し0-9の5回コールド負けを受け日野監督の休養を発表。その後10月に解任が発表された。
北山翔が二刀流を表明し初登板のGoldenwings戦で完投勝利を収めるなど投打に渡る活躍を見せた。
最終的に防御率0.43、3勝0敗、16奪三振で投手部門3冠、打率.479、2本塁打、9打点で打撃三冠の活躍で史上初の満票でMVPに選出された。
2022年 東北ボローズホールディングスが設立される。関東ボローズが設立され、監督には大山誠司、主将には花澤貴大、副主将には畠山友孝、北山翔が就任した。関東草野球リーグ2部に所属し、5月7日開幕戦では古川善信が満塁ホームランを含む3安打5打点の大暴れで2-10×コールド勝ちを納めた。結果として、リーグ4位の好成績で幕を閉じた。
一方の東北ボローズは関東の勢いに触発されるように勝利を重ね、12勝4敗(勝率.750)でシーズンを終えた。二刀流として大車輪の活躍を見せた遠塚谷隆文が初のMVPを獲得。
10月8日には史上初、東北ボローズvs関東ボローズの定期交流戦(第1戦)が開催された。
始球式は安藤桃子が務めた。初回、関東は花澤貴大の2点適時打で先制するが、直後に東北ボローズが関東先発・中村を打ち崩し逆転。投げては東北のエース木村、中盤からは遠塚谷のエースリレーで逃げ切り歴史的一戦を東北ボローズが手にした。
ベストナインとしては東北からは遠塚谷(捕手部門)、三輪幸太郎(遊撃手部門)、犬飼健一郎(外野手部門)が選出された。
2023年 史上初、関東にて東北ボローズvs関東ボローズの定期交流戦第2戦が行われた。犬飼監督は野手である小川翔生を開幕投手、そして関東ボローズ戦にぶつける奇襲に出るが、出町海生に本塁打を浴びるなど試合を優位に進められてしまう。打線は関東ボローズの強力投手陣に2得点に抑えられ接戦を落とした。
CBS代表決定戦では予選リーグにてPHALANXに敗れたものの、Freedom-eに勝利し決勝トーナメント進出、決勝トーナメントにてFMCイーグルスに敗れベスト4にて幕を閉じた。
秋には2年ぶりにバッティングセンター杯に出場、シードで迎えた2回戦、大野晴矢の3ラン、木村優斗の完封などでYMKジャガースに勝利するも3回戦Nextstageに敗れる。
新山龍一・遠塚谷隆文・村上龍馬の中軸に加え、途中加入の村形力都、4年目大野晴矢の覚醒などで打線に破壊力が見えたシーズンであった。一方の投手陣はエース木村優斗に加えルーキーの星佳佑、高橋瑞穂などの台頭もあり初のチーム防御率2点台でシーズンを終えた。
佐藤大地選手が通算100盗塁、200四死球を達成。犬飼選手が球団新記録の56試合連続出場を達成した。
【関連組織】
・関東ボローズ
2022年~設立
・東北ボローズ名球会
東北ボローズ名球会は東北ボローズに所属する選手および元選手で構成される任意団体。
東北ボローズ名球会は、以下の入会資格を満たした上で、入会の意思を表示すれば入会が認められる。参加はあくまで任意で、入会するかどうかは本人の意思によるが、一度入会の意思を示せば永久に退会することはできない。国籍は問わず、入会資格を満たして入会の意思を示せば外国人選手・元選手も入会できる。
入会条件は投手:30勝もしくは50S。野手:300安打とされている。
現在の入会者は浅野祥男、犬飼健一郎、大山誠司、伊藤諒、江戸光希の5名。
・ボローズビクトリープロダクションズ
ボローズビクトリープロダクションズとは2015年4月に創設された東北ボローズの応援を行う組織である。手拍子やジャンプを多用する応援が特徴的で、大型拡声器などの電子機器に加えトランペット、バスドラム、フロアタムといった楽器を使用する。
【応援スタイル】
・ジェット風船
7回のボローズの攻撃前、勝利確定時に飛ばすことがある。プロ野球界では2020年~新型コロナウイルスの影響により使用が禁止されることとなり、それに伴い東北ボローズも使用を禁止すべきとの声が続発した。しかしそれに憤慨した一部のファンは「手動で膨らませば感染の危険はない」と手動ポンプを購入。口で膨らますスタイルから手動で風船を膨らますスタイルに移行した。これにより、少数で多量の風船を膨らましていた従来から、手動ポンプで一度に大量に風船を飛ばすことが可能となった。
・ヒッティングマーチ
選手一人ひとりに個人応援歌がある。中には一人で2、3個の応援歌を持っている選手もいる。
応援タイプにはジャンプ応援、メロディーに合わせて歌う応援、歌詞なしで手拍子のみを行う応援がある。
・チャンステーマ
約10個のチャンステーマ(以降チャンテ)を使用している。東北ボローズでは得点圏にランナーが出れば高確率でチャンテが発動される。以前はチャンテの発動が少なかったが、「チャンスなのにチャンテが発動される回数が少ないのではないか!」「チャンテやれ!」と暴徒化する一部のファンが出たために頻繁に使用されることとなった。
【永久欠番】
・1 浅野 祥男(2004年~)
ボローズ選手初の名球会選手。投手30勝・野手300安打のダブル名球会入りを達成。
達成後の2013年にはボローズ史上初のプロ野球選手に。これらの功績として、本人の選手引退後は永久欠番とすることが決定している。
名称 | 東北ボローズ |
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代表取締役社長 | 日野 一樹 |
代表取締役副社長 | 浅野 祥男、伊藤 諒 |
創立 | 2001年5月31日 |
所在地 | 宮城県仙台市 |
本拠地 | 東北ボローズボールパーク |
資本金 | 3500万円 |
従業員数 | 60名 |
決算期 | 12月31日 |
歴代チーム名 | 上杉ボローズ(2001-10年)東北ボローズ(2011年-現在) |
運営母体 | ボローズホールディングス |